第1夜
admin≫
2009/05/14 05:02:00
2009/05/14 05:02:00
真夜中の3時。
人気のない街を歩く2人の少年少女がいた。
少年が先頭に立ち、堂々と歩いている。
そして少年の後ろには、頭まで深くフードをかぶった少女。
少年はふと足を止め、少女のほうに体を向けた。
少女もそれに気づき、足を止め、じろっと少年を見上げる。
少年の身長は少女の身長より、10㎝位の差があった。
少年はうんざりした顔をして、少女を見下ろした。
「あのな聖。そんなフードかぶらなくてもさ、人は誰もいないんだし、堂々と歩けよな」
「・・・・で、でも、分からないじゃない。実はこっそり私達の後をついてきてるとか・・・そういうことだってあり得るでしょ?兄さん」
「あのなぁ・・・・いくら外国だからって舐めんじゃねーよ。外国を!!」
どうやらこの2人は兄妹のようだ。
「舐めてないよ。私は兄さんを心配して――」
「いい加減にしろ」
兄はギロッと妹を見下した。
「何が心配してだ。俺はもう19歳だし、もう大人だ。お前みたいなちっぽけな奴に心配される筋合いなんてねーよ」
兄はそう言って。さっさと行ってしまった。
妹はその場で立ち尽くしていた。
目にはかすかに涙を浮かべ、小さく叫んだ。
「兄さんの馬鹿。もう私、知らないから」
妹――聖は、兄とは正反対の道を歩き始めた。
聖は、いつのまにか街の中を彷徨い歩いていた。
ずっとこのまままっすぐに行けば、きっと街から出られると思ったはずなのに・・・・。
まさかの迷子!?
聖ははっとした。
忘れていた。自分がとても迷子体質ということを・・・。
聖は夜空を見上げた。
満点の星空。
♪~♪~♪~♪~♫♪♩~♩~♪~♪~
遠くの方から子守唄が聞こえた。
とても悲しい、子守唄。
子守唄なはずなのに、何だか眠くなるどころか、悲しくなってきた。
「兄さん・・・・」
私達が外国に来た理由は、1つ。父親を捜しにきた。
母は去年にこの世を去り、父は外国へ出張に行って以降、まったく日本に帰ってこなかった。
父は一体何をしているのか?そして、体の調子は大丈夫なのか??
それを心配した私と兄さんは、外国・・・・イギリスにやってきたのだった。
噂では、この街にいたという情報を聞いたので、私達はここにやってきたのだけど・・・・。
聖はため息をついた。
3日この街にいるのだが、一向に父を見つけられる気配がない。
逆に、私達が食べる食糧が減る一方だった。
そして今日、ついに食料は、なくなった。
だから倒れるのも時間の問題。
今日中に何とかして早く日本に――。
「ぐわあああああああ!!!!」
「!?」
聖ははっとした。
向こうの方から、男の叫び声がした。
何があったの???
聖は東のほうへ、走りだした。
確か、こっちのほうだったはず・・・・。
そして、あるものを見つけた。
道に横たわる男。
背中には大きな穴があき、血だまりができていた。
脈を測ったが、脈はなかった。
「一体誰が??」
「聖・・・・」
後ろから声がした。
後ろを振り向くと、そこには兄がいた。
兄の白いTシャツにはべっとりと血が付着していた。
「・・・・・・兄・・・・さん??」
聖は少し気になったことがあった。
それは兄の顔だった。
兄の顔は真っ青で、口は不気味ににやりと笑っている。
「どうしたの?兄さん」
「・・・・オ・・・・マエ・・・・殺・・・ス」
「へ?」
兄が懐から出したのは・・・・・鉈。
鉈にはべっとりと血が付いている。
「まさか・・・兄さんがこの男を??」
「ソイツ・・・ハタダノ男・・・ジャナイ。父親ダ・・・・・」
「!!」
まさか!!
聖は死んだ男の顔を近付いてみた。
・・・・・・確かに私達の父親だった。
ショックだった。
何故、兄は父を殺したの??
あんなに優しかった兄さんが・・・・兄さんが!
『その調子ですよ♥早川蓮君♥』
兄の背後から、男が現れた。
シルクハットをかぶり、人を飲み込めるくらいの大きな口、でっぷりとした腹。
男は兄に近づき、頭をなでなでした。
「誰――??」
私は男に話しかけた。
男はこちらを見て、「あぁ!」と叫んだあと、聖に近寄った。
「君が蓮君の妹ですね♥初めまして♥我輩は、“千年伯爵”」
「千年・・・・・伯爵・・・・?」
「そうデス♥妹さん、貴方は生き返らせたい人間がいますカ♥」
「生き返らせたい人間??」
「そう♥我輩は、その人間達を生き返らせることができるのです♥あの禍々しい、神の手から彼らを救うのです♥」
「・・・・・・か、母さんも生き返ってくれる??」
「ハイ♥我輩ならできマス♥」
私は、心の底からうれしく思った。
「ほ、本当に母さんも・・・・・」
お願いしますと言おうとした時だ。
『止めてください!!!!』
向こうから軽快に走ってくる少年2人と少女1人。
「・・・邪魔が入りましたね♥」
走ってきたのは、黒いコートを着た人達。
「我輩の邪魔をするんですか♥エクソシスト」
「エクソシスト・・・・・?」
「邪魔をしているのは、伯爵。貴方だ」
白い髪をした少年は伯爵を睨んだ。
「我輩は何もしてませんよ♥ただ、手助けをしているだけデス♥」
「それと、そこにいるアクマは僕が破壊しますよ」
白髪の少年が指をさしたのは、私の兄。
私は驚いて兄をみた。
「兄さんはアクマなんかじゃないわ」
「アレン、どうやらあの子はアクマの兄の妹らしいさ」
もう一人の赤毛で眼体の青年は私をちらっと見た。
「だそうですね。彼女はアクマではないですか・・・」
その時だ。
伯爵は行動に移した。
伯爵は、兄の背後に立ち、自分が所持している傘をばっと開いた。
「さぁ、我輩のアクマちゃん、妹を殺しなサイ♥」
兄は私を見ると、にやりと笑ったあと、ぶるっと体が震えた。
その瞬間、兄の体がはじけ、機械のようなものが兄を包んでいく。
「!!!!」
そして、見事に、怪物と化した。
に。兄さんが・・・・。
怪物に!?
はい、第1話終了です。
次回も頑張ります。
人気のない街を歩く2人の少年少女がいた。
少年が先頭に立ち、堂々と歩いている。
そして少年の後ろには、頭まで深くフードをかぶった少女。
少年はふと足を止め、少女のほうに体を向けた。
少女もそれに気づき、足を止め、じろっと少年を見上げる。
少年の身長は少女の身長より、10㎝位の差があった。
少年はうんざりした顔をして、少女を見下ろした。
「あのな聖。そんなフードかぶらなくてもさ、人は誰もいないんだし、堂々と歩けよな」
「・・・・で、でも、分からないじゃない。実はこっそり私達の後をついてきてるとか・・・そういうことだってあり得るでしょ?兄さん」
「あのなぁ・・・・いくら外国だからって舐めんじゃねーよ。外国を!!」
どうやらこの2人は兄妹のようだ。
「舐めてないよ。私は兄さんを心配して――」
「いい加減にしろ」
兄はギロッと妹を見下した。
「何が心配してだ。俺はもう19歳だし、もう大人だ。お前みたいなちっぽけな奴に心配される筋合いなんてねーよ」
兄はそう言って。さっさと行ってしまった。
妹はその場で立ち尽くしていた。
目にはかすかに涙を浮かべ、小さく叫んだ。
「兄さんの馬鹿。もう私、知らないから」
妹――聖は、兄とは正反対の道を歩き始めた。
聖は、いつのまにか街の中を彷徨い歩いていた。
ずっとこのまままっすぐに行けば、きっと街から出られると思ったはずなのに・・・・。
まさかの迷子!?
聖ははっとした。
忘れていた。自分がとても迷子体質ということを・・・。
聖は夜空を見上げた。
満点の星空。
♪~♪~♪~♪~♫♪♩~♩~♪~♪~
遠くの方から子守唄が聞こえた。
とても悲しい、子守唄。
子守唄なはずなのに、何だか眠くなるどころか、悲しくなってきた。
「兄さん・・・・」
私達が外国に来た理由は、1つ。父親を捜しにきた。
母は去年にこの世を去り、父は外国へ出張に行って以降、まったく日本に帰ってこなかった。
父は一体何をしているのか?そして、体の調子は大丈夫なのか??
それを心配した私と兄さんは、外国・・・・イギリスにやってきたのだった。
噂では、この街にいたという情報を聞いたので、私達はここにやってきたのだけど・・・・。
聖はため息をついた。
3日この街にいるのだが、一向に父を見つけられる気配がない。
逆に、私達が食べる食糧が減る一方だった。
そして今日、ついに食料は、なくなった。
だから倒れるのも時間の問題。
今日中に何とかして早く日本に――。
「ぐわあああああああ!!!!」
「!?」
聖ははっとした。
向こうの方から、男の叫び声がした。
何があったの???
聖は東のほうへ、走りだした。
確か、こっちのほうだったはず・・・・。
そして、あるものを見つけた。
道に横たわる男。
背中には大きな穴があき、血だまりができていた。
脈を測ったが、脈はなかった。
「一体誰が??」
「聖・・・・」
後ろから声がした。
後ろを振り向くと、そこには兄がいた。
兄の白いTシャツにはべっとりと血が付着していた。
「・・・・・・兄・・・・さん??」
聖は少し気になったことがあった。
それは兄の顔だった。
兄の顔は真っ青で、口は不気味ににやりと笑っている。
「どうしたの?兄さん」
「・・・・オ・・・・マエ・・・・殺・・・ス」
「へ?」
兄が懐から出したのは・・・・・鉈。
鉈にはべっとりと血が付いている。
「まさか・・・兄さんがこの男を??」
「ソイツ・・・ハタダノ男・・・ジャナイ。父親ダ・・・・・」
「!!」
まさか!!
聖は死んだ男の顔を近付いてみた。
・・・・・・確かに私達の父親だった。
ショックだった。
何故、兄は父を殺したの??
あんなに優しかった兄さんが・・・・兄さんが!
『その調子ですよ♥早川蓮君♥』
兄の背後から、男が現れた。
シルクハットをかぶり、人を飲み込めるくらいの大きな口、でっぷりとした腹。
男は兄に近づき、頭をなでなでした。
「誰――??」
私は男に話しかけた。
男はこちらを見て、「あぁ!」と叫んだあと、聖に近寄った。
「君が蓮君の妹ですね♥初めまして♥我輩は、“千年伯爵”」
「千年・・・・・伯爵・・・・?」
「そうデス♥妹さん、貴方は生き返らせたい人間がいますカ♥」
「生き返らせたい人間??」
「そう♥我輩は、その人間達を生き返らせることができるのです♥あの禍々しい、神の手から彼らを救うのです♥」
「・・・・・・か、母さんも生き返ってくれる??」
「ハイ♥我輩ならできマス♥」
私は、心の底からうれしく思った。
「ほ、本当に母さんも・・・・・」
お願いしますと言おうとした時だ。
『止めてください!!!!』
向こうから軽快に走ってくる少年2人と少女1人。
「・・・邪魔が入りましたね♥」
走ってきたのは、黒いコートを着た人達。
「我輩の邪魔をするんですか♥エクソシスト」
「エクソシスト・・・・・?」
「邪魔をしているのは、伯爵。貴方だ」
白い髪をした少年は伯爵を睨んだ。
「我輩は何もしてませんよ♥ただ、手助けをしているだけデス♥」
「それと、そこにいるアクマは僕が破壊しますよ」
白髪の少年が指をさしたのは、私の兄。
私は驚いて兄をみた。
「兄さんはアクマなんかじゃないわ」
「アレン、どうやらあの子はアクマの兄の妹らしいさ」
もう一人の赤毛で眼体の青年は私をちらっと見た。
「だそうですね。彼女はアクマではないですか・・・」
その時だ。
伯爵は行動に移した。
伯爵は、兄の背後に立ち、自分が所持している傘をばっと開いた。
「さぁ、我輩のアクマちゃん、妹を殺しなサイ♥」
兄は私を見ると、にやりと笑ったあと、ぶるっと体が震えた。
その瞬間、兄の体がはじけ、機械のようなものが兄を包んでいく。
「!!!!」
そして、見事に、怪物と化した。
に。兄さんが・・・・。
怪物に!?
はい、第1話終了です。
次回も頑張ります。
第2夜
admin≫
2009/05/15 04:35:02
2009/05/15 04:35:02
絶望感が、私の体を満たしていく。
兄さんは・・・・一体どうなったの??
赤毛の青年は叫んだ。
「アクマはレベル1さ!!いまのうちにさっさと破壊するさ!アレン!!」
「分かってますよ!!」
白髪の少年は左手を出した。
「!!」
あ、あれは・・・・?
彼の左手は真っ黒に染まっていた。腕までも。
「行くぞ・・・・・」
急に彼の左手が輝いた。
「イノセンス発動!!!!」
すると、彼の姿が変わった。
白いマントをつけ、首元辺りには仮面のようなもの。そして左手は武器となっていた。
赤毛の青年は大きい槌をもっていた。
千年伯爵はふはははと笑いだした。
「お前たちの相手はこっちデスヨ♥」
指をパチンッと鳴らすと、空からたくさんのアクマが降りてきた。
「チッ!!」
赤毛の青年は舌打ちをした。
「さぁ、アクマちゃん。妹を殺せ♥」
アクマが私を襲いかかってきた。
「っ!!」
私は思わず目を閉じた。
ヒュン!!
一瞬強い風が吹いた気がした。
私はゆっくり目を開くと・・・・・。
少女が私の前にいた。
少女はふっとこちらを向いた。
「・・・・貴方のお兄さんはね、死者を呼んだのよ」
「え??」
「あの千年伯爵という者は、人を生き返らせてあげると、人間を誘い、そしてアクマにする、悪い奴なの。君の兄さんは、その誘いにのって、あんな風になったのよ」
「・・・・・兄さん・・・・・兄さんの馬鹿・・・・・」
私はいつのまにか、涙をこぼしていた。
「そんなことしたら・・・・駄目に決まってるのにっ・・・・・」
少女はほほ笑んだ。
「私はリナリー・リー。私達は、この怪物を破壊するエクソシストなのよ」
「エクソ・・・シスト??」
「えぇ。とにかく、貴方はここにいたら危険だわ。後ろに・・・・」
「リナリー!!!後ろ!!」
白髪の少年は、叫んだ。
「え??」
聖の背後に、レベル1のアクマがいたのだ。銃口を聖に向ける。
「危ない!!!」
「っ!!」
今度こそだめだ!!!
目を思わず閉じた。
「♪~♪~♪~♪~♫♩♪~♪~♪~♪~」
「!?」
エクソシスト一同、騒然とした。
「歌・・・・?」
歌っていたのは・・・・・・聖。
「♪♪~♬♬~♫~」
全てのアクマの動きは止まったままだった。
すると、急に苦しそうな顔をしだした。
「!!」
「まさか・・・・あのこ・・・・・」
そして・・・・。
ドカァァン!!
アクマは破壊された。
「・・・・・・倒しちゃったさ」
「・・・・・・倒しちゃいましたね」
「・・・・・あ、あれ?私・・・・」
私一体今何を・・・・・・?
今私・・・あの時聞こえた子守唄を歌ったような・・・・。
「君・・・・エクソシスト!?」
白髪の少年は私に近寄ってきた。
「え?えっと・・・私・・・・・」
「適合者ってことさ??」
赤毛の青年は人差し指をぴんとあげた。
それにリナリーはうなづいた。
「とりあえず、この子を教団に連れて行きましょう」
「そうですね」
リナリーは私に言った。
「さ、私達の一緒に教団に行きましょう」
「・・・・・はい」
私は3人の後を追うように歩き始めた。
が。
ふと足を止め、後ろを向いた。
道にはアクマの死体。
そして、いつのまにか千年伯爵も消えていた。
兄さん・・・・・。
「どうかした?」
リナリーに話しかけられた。
「あ、いえ・・・何でも」
聖はエクソシストと共に、教団というところに向かった。
第2話終了です。
次回ももしよかったら見てやって下さい。
さらに、もしよかったらコメもくれると嬉しいです。
兄さんは・・・・一体どうなったの??
赤毛の青年は叫んだ。
「アクマはレベル1さ!!いまのうちにさっさと破壊するさ!アレン!!」
「分かってますよ!!」
白髪の少年は左手を出した。
「!!」
あ、あれは・・・・?
彼の左手は真っ黒に染まっていた。腕までも。
「行くぞ・・・・・」
急に彼の左手が輝いた。
「イノセンス発動!!!!」
すると、彼の姿が変わった。
白いマントをつけ、首元辺りには仮面のようなもの。そして左手は武器となっていた。
赤毛の青年は大きい槌をもっていた。
千年伯爵はふはははと笑いだした。
「お前たちの相手はこっちデスヨ♥」
指をパチンッと鳴らすと、空からたくさんのアクマが降りてきた。
「チッ!!」
赤毛の青年は舌打ちをした。
「さぁ、アクマちゃん。妹を殺せ♥」
アクマが私を襲いかかってきた。
「っ!!」
私は思わず目を閉じた。
ヒュン!!
一瞬強い風が吹いた気がした。
私はゆっくり目を開くと・・・・・。
少女が私の前にいた。
少女はふっとこちらを向いた。
「・・・・貴方のお兄さんはね、死者を呼んだのよ」
「え??」
「あの千年伯爵という者は、人を生き返らせてあげると、人間を誘い、そしてアクマにする、悪い奴なの。君の兄さんは、その誘いにのって、あんな風になったのよ」
「・・・・・兄さん・・・・・兄さんの馬鹿・・・・・」
私はいつのまにか、涙をこぼしていた。
「そんなことしたら・・・・駄目に決まってるのにっ・・・・・」
少女はほほ笑んだ。
「私はリナリー・リー。私達は、この怪物を破壊するエクソシストなのよ」
「エクソ・・・シスト??」
「えぇ。とにかく、貴方はここにいたら危険だわ。後ろに・・・・」
「リナリー!!!後ろ!!」
白髪の少年は、叫んだ。
「え??」
聖の背後に、レベル1のアクマがいたのだ。銃口を聖に向ける。
「危ない!!!」
「っ!!」
今度こそだめだ!!!
目を思わず閉じた。
「♪~♪~♪~♪~♫♩♪~♪~♪~♪~」
「!?」
エクソシスト一同、騒然とした。
「歌・・・・?」
歌っていたのは・・・・・・聖。
「♪♪~♬♬~♫~」
全てのアクマの動きは止まったままだった。
すると、急に苦しそうな顔をしだした。
「!!」
「まさか・・・・あのこ・・・・・」
そして・・・・。
ドカァァン!!
アクマは破壊された。
「・・・・・・倒しちゃったさ」
「・・・・・・倒しちゃいましたね」
「・・・・・あ、あれ?私・・・・」
私一体今何を・・・・・・?
今私・・・あの時聞こえた子守唄を歌ったような・・・・。
「君・・・・エクソシスト!?」
白髪の少年は私に近寄ってきた。
「え?えっと・・・私・・・・・」
「適合者ってことさ??」
赤毛の青年は人差し指をぴんとあげた。
それにリナリーはうなづいた。
「とりあえず、この子を教団に連れて行きましょう」
「そうですね」
リナリーは私に言った。
「さ、私達の一緒に教団に行きましょう」
「・・・・・はい」
私は3人の後を追うように歩き始めた。
が。
ふと足を止め、後ろを向いた。
道にはアクマの死体。
そして、いつのまにか千年伯爵も消えていた。
兄さん・・・・・。
「どうかした?」
リナリーに話しかけられた。
「あ、いえ・・・何でも」
聖はエクソシストと共に、教団というところに向かった。
第2話終了です。
次回ももしよかったら見てやって下さい。
さらに、もしよかったらコメもくれると嬉しいです。
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